思わぬところで、ザ・ホワイトハウスの話が出ていました。
日経新聞、2007年4月14日土曜日、夕刊3面に、
「ところ変われば・・・ オーストラリアから」という記事があり、
その最後はこのような文で締め括られていました。
「米国の人気テレビドラマ「ウエスト・ウイング」
(邦題「ザ・ホワイトハウス」)の一話で、
大統領補佐官の一人が
製造原価が額面を上回る1セント硬貨の存廃に頭を悩ませる。
博識で頭脳明晰な彼も豪州の前例は
知らなかったのだろう。(シドニー=高佐知宏)」
「一話」とは、
ザ・ホワイトハウス3 S3-5 ドナの日記 War Crimes、であり、
大統領補佐官の一人とは、サムであり、
1セントの製造を停止させようという公定貨幣改正法に、
政府が反対するもっともな理由を探すという1エピソード
その結論は、
イリノイ出身の下院議長がその法案を審議しないというもの。
イリノイは、唯一、料金所で1セント硬貨が使える、
1セント硬貨に彫られたリンカーンの出身地である。
この記者は、ザ・ホワイトハウスをよく観ているのでしょうか。
さて、この記事で紹介された、豪州の前例とは、
インフレと銅の国際価格上昇で、
製造原価が額面を大きく上回った、
1セントと2セント銅貨の発行を豪政府が中止した。(90年10月)
それで、オーストラリアでは現金払いだと、
下1桁は勝手に5セント単位に丸められてしまうとのこと。
下1桁が3〜7セントなら5セントに、など。
この話、私は知りませんでしたが、
サムなら知っていてもよさそうな気がします。
アーロン・ソーキンは、このことを承知していたのでしょうか。
(
その3 )